ドイツ地下鉄の駅で行われた教会さながらのアカペラ演奏

引用元: Árstíðir – Heyr himna smiður (Icelandic hymn) in train station – YouTube.

ドイツ地下鉄のWuppetal駅で突然行われた、アカペラの美しい演奏です。残響が豊かで、まるで教会で聴く聖歌のようです。YouTubeのコメントには「列車を乗り過ごしたよ!」なんていうのもあって、さもありなん、という感じです。

歌っているのはÁrstíðirというグループ。Facebookのプロフィールには “Cinematic landscapes of Icelandic hymns, intimate guitar refrains, and evocative classical chamber music.” とありますから、アイスランドの伝統音楽をベースにしているんでしょうか。iTunesに彼らのアルバムがあったので試聴してみましたが、アカペラが中心というわけではなく、曲はポピュラーと伝統音楽の中庸みたいな感じでした。

彼らのブログによると、この演奏は彼らのコンサートの後で行ったもので、予定していたものではなくその場の雰囲気で始めたということのようです。曲は “Heyr, himna smiður” という、1208年にKolbeinn Tumasonという方によって作られた詞に、アイスランドの作曲家Þorkell Sigurbjörnssonが1970年代に曲をつけたもの。彼らは hymn と言ってますから、聖歌には違いないんでしょうが、かなり新しい曲ですね。

こんな演奏がロビーコールさながらにコンサート後に聴けたら、幸せな気分で帰宅できそうです。

スペイン国立図書館、音形でも検索できる所蔵聖歌譜データベースを公開

次の記事を読んで、さすがヨーロッパの図書館、音楽に関する事業も凄いなあ、と思いました。

スペイン国立図書館、聖歌等の合唱譜検索用データベースを公開 | カレントアウェアネス・ポータル.

スペイン国立図書館(Biblioteca Nacional de Espana, BNE)が、自身の保有する聖歌譜コレクションの検索システムを公開しました、という話です。それだけ聞くと何の変哲もない話のように聞こえますが、さにあらず。

まず、対象となる聖歌譜コレクションは電子図書館に所蔵されていまして、すべて高精細度の画像で見ることができます。説明その他はすべてスペイン語なんで、私には詳細はわかりませんでしたが、楽譜の画像を見ているだけでも楽しいです。

検索方法がまたすごい。Webページ上の五線譜にマウスで音符を配置し、その音形によって検索することができます。単旋律の聖歌ならではの、よく考えられたインタフェースです。これができるということは、すべての聖歌の旋律が、検索可能なデータとしてデジタル化されているわけです。その部分の隠れた労力も含めて、大変貴重なシステムだと思います。

さらに、元記事にはこんな気になる記述がありました。

BNEとサン・フェルナンド王立芸術アカデミーとの共催で開催された、15-19世紀スペイン合唱譜目録作成・研究会議に併せて公開されたものです。

聖歌だけではなく、15世紀から19世紀にかけてスペインで作られた合唱譜すべての目録を作ろうというプロジェクトが計画中もしくは進行中と読めます。壮大だけど、完成したらほんとうに貴重な資料になりますね。

BBC Proms 2013のプログラム発表、注目は

BBC Proms 2013のプログラムが発表されています。例年のように、注目プログラムを拾ってみます。

まずは7月22日(月)の13:00から14:00まで(現地時間、以下同じ)、ウェルガス・アンサンブル(Huelgas Ensemble)が登場します(プログラム詳細)。15世紀から16世紀のポーランドの作曲家中心のプログラム。私はポーランドの作曲家は一人も知りませんでした…

8月9日(金)の19:00から20:40まで、バイエルン放送交響楽団と同合唱団によるマーラーの「復活」が演奏されます(プログラム詳細)。指揮はマリス・ヤンソンス。大好きな曲なのに加えて、この組み合わせ。これは期待大です。

同じく8月9日(金)の22:00から23:15は、ガーディナー指揮モンテヴェルディ合唱団によるバッハです(プログラム詳細)。曲は復活祭オラトリオと昇天祭オラトリオ。恥ずかしながら、今更にしてようやく、バッハの宗教曲の良さが分かってきて、ガーディナーの良さも分かってきました。今年はこのプログラムもちゃんと聴こうと思ってます。

8月14日(水)の22:15から23:00はタリス・スコラーズが登場します(プログラム詳細)。タヴァナーのMissa “Gloria tibi trinitas”、ジェズアルドの宗教曲など。タリス・スコラーズはインターネットラジオでも比較的よく聴けるんですが、それでもやはり、注目してしまいます。

8月17日(土)の19:30から21:55まで、エイジ・オヴ・インライトゥメント管弦楽団(The Orchestra of the Age of Enlightenment)によるブラームスのドイツ・レクイエムがあります(プログラム詳細)。指揮はマリン・オールソップ(Marin Alsop)。私、本当にオーケストラ関係は疎いんですが、古楽器オーケストラとして名の通った団体なんでしょうか。古楽器でのドイツ・レクイエムってどうなるんでしょうねえ。

9月2日(月)の13:00から14:00は、イアン・ボストリッジ(Ian Bostridge)とフレットワーク(Fretwork)によるダウランド歌曲集(プログラム詳細)。リュートはElizabeth Kennyという方で、Proms初登場とあります。多分ホームページはここ。それほど詳しく演奏者のことを知っているわけではないので、具体的に演奏について云々は書けませんが、基本的にダウランドの歌曲は好きなんで、とりあえず期待です。

9月3日(火)の22:00から23:30まで、BBCシンガーズの登場です(プログラム詳細)。曲はブリテンの “A Boy was born” と、ロイド(Lloyd)のレクイエム。挙げてはみましたが、私はBBCシンガーズはあまりいい印象がないので、多分聴かないと思います…

ここでは合唱曲中心で注目プログラムをピックアップしましたが、オーケストラを中心に、他にもまだまだプログラムがありますので、興味のある方は是非チェックしてみてください。なお、例によってBBC Radio3は、本放送終了後1週間はアーカイブで聴けます。

ストックホルムの街中で始まった「ジングルベル」、でも楽器はキッチン道具?

引用元: IKEA Kastrullorkester Flashmob Stockholm 20121121 – YouTube.

ストックホルムの街中で突然始まった「ジングルベル」の演奏。でもよく見ると、叩いている楽器はキッチン道具だし、指揮者が振っているのはおたま?

実はこれ、イケアの企画したフラッシュモブです。今年のクリスマスディナーの宣伝のためだそうで、指揮者は今年のゲストシェフだそうな。途中、演奏と指揮が明らかにずれてたりもするんですが、道理で…

演奏しているのは、スウェーデンのパーカッショングループ Komodo と、ユースセンター Fryshuset の学生130名。それにしても、単なるキッチン道具を使ってちゃんとジングルベルのメロディーを演奏してしまうのにはびっくりしました。

冨田勲の「イーハトーヴ交響曲」の音源が1月23日に発売されます

合唱人が大挙して富山へ移動していた11月23日、冨田勲の新作「イーハトーヴ交響曲」が東京オペラシティにて初演されました。この演奏の音源が、来年の1月23日に発売されることになりました。SACDで発売されるほか、iTunes Storeなどでダウンロード販売もされるようです(公式サイト)。

当日、この演奏会の模様はTOWER RECORDOMMUNE SHIBUYAからストリーミング中継されました。富山へ行く予定のなかった私は、たまたま当日時間がとれたのを幸い、この中継を見ることができました。初音ミクのフィーチャーばかりが注目を集めていた「イーハトーヴ交響曲」ですが、宮沢賢治の見ていたであろう日本の風景を想起させる音楽で、管弦楽曲として普通に楽しめました。初音ミクの歌もごく自然に音楽の中に溶け込んでいました。

そういう意味では、普通のクラシックの曲以上に、映像(初音ミクが動いている姿)を観る価値が高い曲だと思いますので、音源だけの発売というのは少々残念です。いずれ映像も発売されるといいですね。

[映像] トルミス「鉄への呪い」(オランダ室内合唱団)

トルミス(Veljo Tormis)の「鉄への呪い」(Curse upon Iron)。演奏はトヌ・カリユステ(Tõnu Kaljuste)指揮によるオランダ室内合唱団(Netherlands Chamber Choir)です。

この曲、音だけなら何度も聴いたことがあるんですが、ステージの映像を観たのは初めてです。あの打楽器は指揮者自ら叩いてたんだ…しかも指揮者があちこち歩きまわってるし。もちろんこの指揮と合唱団ですから、演奏は期待通りです。

引用元: Veljo Tormis “Curse upon Iron” – Nederlands Kamerkoor on Vimeo.

Veljo Tormis “Curse upon Iron” – Nederlands Kamerkoor from Ovamus on Vimeo.

ウィテッカーの若かりし頃のオリジナルポップソングが公開されました

Trust Me 1986 by ericwhitacre on SoundCloud – Create, record and share your sounds for free.

ウィテッカー(Eric Whitacre)が1986年に作ったオリジナルポップソングがSoundCloudで公開されました。これ、ウィテッカーが「Facebookで『いいね!』してくれた人が10万人を越えたら公開するよ」と約束していたもので、昨日めでたく10万人を越えたため、公開された、というわけです。打ち込みバリバリです、はい。

ところで上記のページに張られているこの写真、やっぱりウィテッカーの若かりし頃の写真なんでしょうね。当時から伊達男だったんですねえ。第一印象でデヴィッド・ボウイを連想してしまいました。

音符の形をしたリフト

【画像】フランスのスキー場にあるリフトが素敵すぎる… on Twitpic.

Twitterで教えてもらいました。リフトのケーブルがちょうど五線のようで、ほんとに楽譜みたいに見えてきます。

2012-11-29追記:この写真、ほんものなのかなあ、と気になったので、海外のサイトも含めて検索してみました。確認できた中で一番古いのがここ。ここもオリジナルではなく、The Cool Hunterというクールなデザインばかりを集めたサイト(ここは私も知ってました)のFacebook版から引用してきたみたいなんですが、当該写真は見つかりませんでした。というわけで、未だ真偽は不明。まあ、フェイクだったとしても、加工のセンスがいいなあ、と思います。

2012-11-30追記:こちらのページを見つけて、やっと正体がわかりました。これ、絵だったんですね。オリジナルはこちらだそうです。